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隣のソニービルが解体され、見晴らしが良くなったメゾンエルメス・ルシネマにて鑑賞。
妖艶な破綻映画かと思ったら、ラストは意外と純愛ものだった模様。
春先のセンシティブな心への影響はごく軽く、名優による味わいが深い作品でした*^_^*
陽光照りつける真夏はホラー、草花が優しく芽吹く春は恋愛ものですね。
監督・脚本 ジャック・ドゥミ
主演 ジャンヌ・モロー
ジャック・ドゥミ監督の長編第二作。
パリで銀行員として働くジャンは、初めて訪れたカジノで大金を得る。以来、ギャンブルに取り憑かれた彼は、ブロンド女性・ジャッキーと意気投合し、共にのめり込んでいく。
(Amazonより抜粋)
白黒映画の良さは、ストーリーの刺激性を感じずに(あるいは軽微で)済むことですね。
ギャンブル女のジャッキーのブロンドも、カラー作品ならプラチナか金髪でしょうから、抱くイメージが相当異なるでしょう。
堕ちてゆく過程も、予想された(刃傷沙汰、自殺か未遂)結末より遥かにスマートでエレガントですし、銀行員の男性が飲んだくれずに冷静なのが救われます。
思いついた数字(あるいは赤か黒か)に賭けるという行為は、数の神秘におのれを託しているようで、なかなか興味深いです。
監督のジャック・ドゥミが共同監督をつとめた「ポール・グリモー短編傑作集」も、かつて同シアターで観ましたが、心の深奥に鋭敏に響く印象は、今回のような実写映画より秀でていた気がします。allcinema
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