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こだわりの映像作品(DVD、劇場映画、TV等)についての感想や日常雑記です。 テレグラム(時事、日常雑記、たまに映画エンタメ) https://t.me/kuronekotsuushin チャット版 https://t.me/+dYbb-75J8hMxNGU1 ネットショップ https://suzuri.jp/TIMES49662540


ゾエトロープ blanc (BOOK PLUS) [単行本]
フランシス・フォード コッポラ (著), アドリエンヌ ブロデュール (編集), サマンサ シュニー (編集), Francis Ford Coppola (原著), 小原 亜美 (翻訳)

出版社: 角川書店 (2003/12)
発売日: 2003/12

映画監督フランシス・フォード・コッポラの米文芸誌「ゾエトロープ・オールストーリー」の邦訳短編集の第4弾。

この【blanc】において、第1段の【biz】よりも短いものの、監督による序文が掲載されているのが何よりも嬉しいです。
またその中で短編の重要性を、監督から作家に伝えていることも。

また本作と同様の質の高い文芸誌やアンソロジーが国内外で数多く出版されるように願っています。


これまでの短編集のように、印象に残った作品を幾つか挙げます。
読書の上での参考になれば、幸いです。

○オガララ Ogallala/リック・バス Rick Bass 作

短編より少し長めの作品。
両親と、その手塩にかけた畜牛と牧草地を、勉学のために離れた青年。
現在はオレゴンで製材組合の業務に就いている。
青年に代わり不法滞在の少年が、青年の老いた父親を支えて牧畜を引き継いで行く。
彼らが抱える牧場への複雑な想いと、彼方へ去りゆく貴重なオガララ帯水層の盛衰が、手元まで伝わるような小説。

日本の一般的な牧畜から想像される、広大な牧草地で牛がのんびりと草を食むイメージとはかけ離れた、米国ならではの様々な苦労をしのばせる個所がありました。


○'O Λoγos('O Logos)/T.E.ホルト

奇妙な痣のような印をつけた少女が病院に運ばれてきた
母親いわく、少女は新聞で遊んでいたという。
少女は三日後にその身体に綴られた言葉を発すると、死亡した。
その症状は次第に周囲に拡張されてゆく。
言葉が触媒となって病気を誘発する、たとえようのない恐怖を表した作品。

何度も読み込まないと理解できない話でした。
聖書の創世記にある、『はじめに言葉ありき』を連想させます。
本当にこのような病気が現実になったら、防ぎようがないですね。


○垣根の穴居人 The Cavemen in the Hedges/ステイシー・リヒター Stacey Richter

奇想天外な物語なのに、何度も読める作品でした。
突然現れた穴居人は、ネアンデルタール人に近似のルックス。しかもバービー人形や、可愛いプラスティック製品大好き。ここがツボに入りました。
若い頃パンクロッカーであった、30代のカップルが穴居人騒動に巻き込まれます。
穴居人のお陰で、主人公の彼は彼女の素晴らしさに気付くが、すでに遅し。
本作は、SFながらストーリーのわかりやすさで、【blanc】の中でも、最も集客が望める映画になりやすい作品でしょう。



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ありがとうございます。
ゾエトロープ短編集は、並べてみると、最も【biz】が構成や内容もいいですね。
ネット評だと、最近の二冊【noir】と【blanc】が人気あるようです。
コッポラ監督程の企画力でないと、おそらくこのレベルまで出せなかったでしょう。
邦人監督でもひとつ、洒落た作品群を望みたいものです。
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以前の日記で紹介記事を書いた、ドキュメンタリー映画を昨日都内で観ました。

『月あかりの下で−ある定時制高校の記憶』
http://tsuki-akari.com/wordpress/

以前の学校で不登校になった定時制高校生達の学びやの記録です。
作り物でないリアルな彼らと先生や学校関係者の方々、卒業生達の姿に、同年代の子供を持つ親ならずとも心を絞られました。

レビューはこちら

鑑賞後、深い満足と共に映画中の各々が接する厳しい現実に重い気持ちになったのは明らかです。少数で奮闘する先生方や家庭問題で苦しむ彼らより、軽微な不満を訴え、日々怠惰に過ごしている自分の姿を見返って反省した次第です。


ポレポレ東中野では9月17日まで延長上映、その後9月18日〜10月1日まで下北沢トリウッドでの上映が決定しています。
他に、地方での自主上映も(上記『月あかりの下で』のサイトを参照)。
一人でも多くの皆様がこの映画をご覧になれますように、願っています。





ウェブマガジン・のたるの記事
04.21.2012
映画「月あかりの下で」監督・高校教諭がトーク


2012年4/28〜5/6「特集・グループ現代
『月あかりの下で』(5/1、5/4)が渋谷アップリンクファクトリーで上映されます!
「グループ現代」は、些細な出来事からその社名を知って以来、TV番組や映画作品で注目しているドキュメンタリー制作会社です。
他の上映作品も是非ご覧になることをお奨めします。

その他の上映日程は
公式サイト
http://tsuki-akari.com/
☆菱沼康介監督より本映画の紹介&チケットを譲って頂きました。



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ありがとうございます。劇映画と、ドキュメンタリー映画を観るのでは鑑賞に際して臨み方を変える必要があるなという気がしました。後者はそのテーマが重い場合が多いのも理由のひとつです。
架空の映画館を夢に見ました。

夢だったので、内容はちょっと不条理劇のよう。

殆ど鑑賞価値なしのつぶやきですが、よろしかったらどうぞ。



■不思議な上映館


その映画館は、古色蒼然たる建物の何階分かを占めている。

そこで知り合いの映像作品の上映があり、低く垂れこめた曇天の黄昏時、
迷路のような街路で迷ったあげく、ようやく到着。
すぐ客席に座ればよいのに、ひどい眠気を催し、
備え付けの仮眠室?で眠っていたら、いつの間にか何作品もの特集上映が
終わっていた。

館内の椅子に座って話をしている、
最後まで残っている観客の中には、自分の友人の姿も。
珍しく、連れがいて話をしている。
話し掛けようと思ったが、彼らしくなく日焼けして更にプラチナブロンドに
髪を染めていたので、声を掛けられず諦めてしまった。
外出先で彼に言葉を掛けられなかったのは、これで二度目だ。

仕方がないので、ロビー出口に居た上映館の主人と暫し会話をする。
来客のデータを収集していると言い、レトロ調に写真をとってくれ、
またいらっしゃいと温かい言葉を掛けてくれた。
外に出て振り返ると、僅か数十秒前の会話が嘘のように、鉄扉や鎧窓を
堅く閉じて闇に浮かぶ館。

最終電車はとうに出てしまい、人気のなくなった街を暫く歩いて、
安全そうな、地下鉄の通路にある休憩スペースで泊まることにする。
同じく終電を逃した女性ばかりの居る、趣味小物や花が飾られ、
ゆったりした椅子もある、意外と明るい仮宿で過ごす深更。
気付いたら、さっきから同じ時を指したままの壁時計。
単に時計が止まっているだけなのだろうが、そうでなければ果たして朝は来るのだろうか。





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ありがとうございます。思いつけば、創作小話を書くことが好きです。あまり推敲しないので、読みづらくて済みません。映画・小説レビューの合い間に時々書きたいと思っています。



ファンタジー短編ストーリーブログトーナメント - 小説ブログ村ファンタジー短編ストーリーブログトーナメント
てっきり選外と思ってたら、9位入賞しました(^^v 応援ありがとうございます。


裏庭 (新潮文庫) [文庫]
梨木 香歩 (著)

文庫: 412ページ
出版社: 新潮社 (2000/12)
発売日: 2000/12

ストーリー(Amazonより)

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた―教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。


『りかさん』に続き、ご紹介する、
梨木香歩さんの作品。

西洋の民話と日本の昔話をベースにしています。
子供向けのようでいて、大人の方が入っていけそうな(それでも根気がいる)重く、深い内容なので、何度も読み込まないと、理解しにくい所があります。
主人公である照美や家族の現実と、バーンズ屋敷の大鏡から入る裏庭の世界を、文体を変えて綴っているのが特徴的です。

頭に片割れの珠をしまっているというテナシ、他の物語にも類似の人物をみかけたことがあります。
ちょっと怖い話だったような..
テナシはテナシのままではなく(そうであればいたたまれないですが)、後半に銀の手になるのが、救いです。映画にするなら、ここは映像化したい場面ですね。

『指輪物語』も探求、克服する物語ですが、ゲームのように純粋に異世界を楽しめる部分がありました。『裏庭』は、なかなかのんびりとぶらぶら歩きができない世界で、常に困難を克服する努力が必要です。それだけに、物語の終盤は、照美をはじめ家族など主な登場人物はそれまでの弱く、凡庸な姿から心身がかなり変化しているなと思います。

『裏庭』読了後、むかし親戚の叔母さんの家があった、横浜の山手周辺を思い出しました。(場所が曖昧なので、済みません)
外国人の邸宅が数軒周囲にあって、明るい髪色の子供が遊んでました。
本作のバーンズ屋敷同様に、この情景、なつかしいです。


まだ未読の方に、本書に似ていると(個人的に)思う小説、ミヒャエル・エンデの『鏡の中の鏡』もお薦めです。
本書よりもっと分かりづらく重たい話ですが、一度読んでみて欲しいです。




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ありがとうございます。梨木さんの作品は、西洋風の児童文学がよく知られていますが、私は『りかさん』『家守綺譚』等の、日常や和を尊ぶ作品に惹かれます。自分自身は不思議探求や冒険が譚好きだと思っていますが、実は普段とあまり変わらない日常か、あるいは少しだけ異なる世界が好きなのでしょうか。





原題 : Sweet And Lowdown
製作年 : 1999年
製作国 : アメリカ
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ

(goo映画より)
キャスト(役名)

ショーン・ペン (Emmet Ray)
サマンサ・モートン (Hattie)
ユマ・サーマン (Blanche)
グレッチェン・モル (Ellie)
アンソニー・ラ・パグリア (Al)

(以下、ストーリー共Movieウォーカーより)
スタッフ

監督 ウディ・アレン
製作総指揮 ジェイ・イー・ボークレール
製作 ジーン・ドゥーマニアン
脚本 ウディ・アレン
撮影 チャオ・フェイ
美術 サント・ロカスト
音楽 ディック・ハイマン
衣装(デザイン) ローラ・カニンガム・バウアー
字幕 古田由紀子
その他 リチャード・ブリック 、 レティ・アロンソン

ストーリー(ネタバレゴメン)

1930 年代、シカゴ。派手で目立ちたがり屋のエメット・レイ(ショーン・ペン)は、才能あふれるジプシージャズのギタリスト。音楽に身を捧げる一方で、娼婦の元締めをするなど裏社会でも顔のきく破滅的な人生を送っていた。女遊びも激しい彼だったが、ニュージャージーの浜辺でナンパした口のきけない娘ハッティ(サマンサ・モートン)と出会って以来、2人は付き合うようになる。しかし、やがてエメットは上流階級の美女ブランチ(ユマ・サーマン)に惚れ、ハッティと別れてブランチと衝動的に結婚してしまう。だが派手好きな2人の夫婦関係は破局が目に見えており、案の定、ブランチはジャズ・クラブの用心棒アル(アンソニー・ラパグリア)との不倫に溺れてゆく。裏切りと失意の中で空虚な日々を送るエメットは、やっと本心に目覚め、自分に本当に必要だったハッティを求めて再びニュージャージーを訪ねるが、彼女はすでに他の男と結婚していたのだった。

レビューは、こちら

エメットが、ユマ・サーマンと用心棒が同乗する車に潜み、警官に追われる何度か異なるストーリーが展開する場面、どれも笑えて面白いのですが、なんだか散漫な印象が。どれかひとつにしてもらえたらいいのだけど。

昔フェリーニの『道』を鑑賞しています。
似たストーリーの本作と比較する評が多いですね。
『道』は勿論コメディではなく悲劇だから、哀しみも海のごとく深い。
主人公のエメットは『道』のザンパノより乱暴で愚鈍ではないし、ハッティへの想いも持ちつつ我が人生を風来坊に生きている、ビターなコメディに仕上がってます。


冴えない男の代表だったショーン・ペンの自己評価上昇と共に、口のきけない娘を演じたサマンサ・モートンの印象が、原題のSweetという言葉のごとく、甘く忘れがたく秀逸でした。彼女の他出演映画もチェックして見たいと思っています。原題のもう一方のLowdownは、言わずもがなエメットですね。






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ありがとうございます。W.アレン次回鑑賞作品は、レコメンドしている方の評価を参考に、『カイロの紫のバラ』にしようかと考えてます。タイトルによっては、正直好みでないものも多くありそうなのですが、あまりに高名なためか何を見ても、どこか嫌いになれない映画作家です。
プロフィール
HN:
Kuroneko Tsuusin
性別:
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