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銀座メゾンエルメスで、ドキュメンタリー映画『哀悼の石』を鑑賞。
公式サイト http://www.maisonhermes.jp/

今回で本会場は3度目ですが、優れた上映作品ばかりなので安心して観られます(^^♪
映画館同様、今後も(予約必須ですが)機会があれば訪ねてみたい、素敵な場所ですね。

『哀悼の石』 
映画の紹介(HPより)
IMDb

監督・脚本・撮影・製作: フィリポス・クチャフティス
音楽: コンスタンチノス・ヴィタ

エレフシナ(古代ギリシャではエレウシス)の歴史、現在の姿を物、人共に追った重厚なドキュメンタリー。

聖域の侵食、破壊が凄まじい。
映画は工業地帯への変貌ばかりではなく、元からの住民、他国からの移民双方の辛酸の歴史もあらわしている。

監督フィリポス・クチャフティスの語り、映像はタルコフスキー映画さながら(途中に言及する部分あり)だが、
劇的要素を抑え静かに進む。
偶然か(それとも事前に打ち合わせしたのか)、ひとりのホームレスの男が(風貌といい、とてもそうには思えない)
案内役である。

兎も角端正、静謐を旨とする作品なので、その日の疲れでつい、眠りに陥ってしまうのをこらえつつ、
しかし中盤からは倒れ失われて逝く廃墟エレウシスの行く末を見入るように内容を鑑賞出来ました。

この静かながら圧倒的に迫る、単なる悲哀だけではない切ないエネルギーの奔流のような感情、
第41回テッサロニキ国際映画祭で授賞したのも当然といえます。


興味を持たれた方は是非予約を。
まだ一般上映、DVD化されてないようですし。


追記:

エレシウス→エレウシスに訂正しました。
丁度R・シュタイナー著西川隆範訳「黙示録の秘密」を再読中に語句を発見(今まで誤記に気づかず大変失礼)、古代秘儀についての叙述内容でした。
もし興味のある方は、古書店等で探してみてください、一般にはただ不気味な聖書の預言書というだけの黙示録について、価値観が変わるかもしれません。






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ありがとうございます。

銀座メゾンエルメスの10~11月の予定は、短編上映の特集だそうです。
短編オムニバス ― 都市は物語る
こちらも、映画好きには大変興味をそそる布陣になっているので、機会があれば是非ご覧になってみてください。
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