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リニューアル後、初めて行った早稲田松竹で鑑賞。
綺麗になった座席や来場した観客のマナーの良さ等、どんなシネコンや独立系劇場よりも満足した上映回でした。

『鏡』
(1974)
ЗЕРКАЛО
ZERKALO
メディア 映画
上映時間 108分
製作国 ソ連
公開情報 劇場公開(日本海)
初公開年月 1980/06/
ジャンル ドラマ
(allcinema)

スペイン戦争、第2次世界大戦、中ソ国境紛争などの記録フィルムを挿入しながら、主人公の母に対する愛慕、別れた妻と息子の関係を過去と現実を交錯させながら描く。監督は「惑星ソラリス」のアンドレイ・タルコフスキー、脚本はアレクサンドル・ミシャーリンとアンドレイ・タルコフスキー、撮影はゲオルギー・レルべルグ、音楽はエドゥアルド・アルテミエフ、美術はニコライ・ドヴィグブスキー、ナレーターはインノケンティ・スモクトゥノフスキーが各々担当。出演はマルガリータ・テレホワ、オレーグ・ヤンコフスキー、イグナート・ダニルツェフ、フィリップ・ヤンコフスキー、アナトリー・ソロニーツィン、ニコライ・グリニコなど。
(Movie Walker)


ブックマーク中の、amaterasuloverさんの評


映像詩であると同時に非常にメッセージ性が強いのに、普段使っている言葉では語り尽くせないものがありますね。特に主人公が幼少時に見た火事(と、その後の夢らしき焼跡の描写)が最もトラウマになりそうです。
過去に深夜のTV映画で見た『ノスタルジア』も記憶に刻まれていますが、何年経ってもそれが確たる言葉にならないくらい深層心理の深い場所に浸透する映画を撮る監督だと思います。



『惑星ソラリス』
(1972)
SOLARIS
メディア 映画
上映時間 165分
製作国 ソ連
公開情報 劇場公開(日本海)
初公開年月 1977/04/
ジャンル SF

【クレジット】
監督: アンドレイ・タルコフスキー
原作: スタニスワフ・レム
脚本: フリードリッヒ・ガレンシュテイン
アンドレイ・タルコフスキー
撮影: ワジーム・ユーソフ
音楽: エドゥアルド・アルテミエフ
助監督: ラリッサ・タルコフスキー

出演: ナターリヤ・ボンダルチュク
ドナタス・バニオニス
ユーリ・ヤルヴェット
ニコライ・グリニコ
アナトリー・ソロニーツィン
ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー

【解説】
 近未来、未知の惑星ソラリスの軌道上に浮かぶ宇宙ステーションで異常事態が発生。その調査のために科学者クリスは地球を出発する。到着したステーション内は荒れ果て、先発の3人の科学者は皆、狂気の淵に立たされていた。そして、クリス自身も数年前に自殺したはずの妻ハリーの姿を目撃し、言い知れぬ衝撃を受ける。だがそれは、人間の意識を反映して具現化させるソラリス表面のプラズマ状の海の仕業だった……。ポーランドの作家スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』をタルコフスキーが映画化。ソ連製SFの代表作であると同時に、人間の潜在心理の持つ力を巧みに描き出した傑作。ソラリスが--いや、結局はクリス自身が--生み出した妻の幻影の描写など、まるで“愛の暴走”とでも言うべき狂おしさに溢れ、ラスト・シーン、クリスの意識を満面に受けたソラリスが創り出した情景には、深い郷愁の念を思い起こされる。“意識”の定義を大きく揺るがされる事だろう。ソラリスの海こそが、心の鏡であったのだ。これは、その鏡を覗き込んでしまったために、想いに取り憑かれた男の悲しい物語なのかもしれない。
(以上allcinemaより)


イメージフォーラム アンドレイ・タルコフスキー映画祭


東京の未来都市のシーン、惑星行の前章として意味深いものだと知りつつ眠くなって困った(笑)。間断なく行きかう車列と迷宮のような高速道路が、まるで巨大生物の生き物のようでした。
クリスでなくても違いの解る男性なら間違いなく亡き妻ハリーの美貌にやられるはず(?)。
彼女や他の乗組員を惑わせる幻覚が、現在進行で研究の進むニュートリノ(中性微子という訳がついてました)で出来ているとは、科学者も脱帽の想像力(未読ですが、スタニスワフ・レムの原作にあるのかも)。
ラストで主人公が帰還する、プラズマの海に現れる故郷を象った島が、どうにも既視感に襲われて仕方なかったのですが、何の作品か思い出せません。
劇場二本立ての前作品の『鏡』とは異なり、通常の感覚で観られる作品です。
しかし道徳や哲学的問題を観客に問うていて、題名から想起するに無機質なSF作品だと思って観たら、生の根源を表す印象深い人間ドラマに感銘を受けました。


今後もミニシアター再映の他、上記の映画祭のような企画が、あると嬉しいです。




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ありがとうございます。
タルコフスキー以外ではあまり見たことがありませんが、ロシア映画のキリル文字の字幕は、いかにも異国の映画であるような独特の印象を受けます。
日本でそうだから、製作国の映画館で観たら更に異邦人としての想いが強くなるでしょう。
旅行先の街が安全かどうかはさておき、生あるうちに是非行ってみたいです。








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