こだわりの映像作品(DVD、劇場映画、TV等)についての感想や日常雑記です。
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グッチ銀座店で12月まで開催されている、映画フィルム修復公開作品『甘い生活』を6/27に鑑賞して来ました。
以前フェイスブックから予約しましたが、現在は専用サイトが開設されています。
http://gucci-cinemaroom.com/
グッチは、映画の修復・保存活動を救う活動を行っているザ・フィルム・ファンデーション(The Film Foundation)を2006年よりサポートしています。
修復されたフィルムと音声の品質は最高だし、ここは夢じゃないかと思う理想の視聴環境でした。
(完全予約、名画にふさわしい静かな環境、心地良いソファ)
しかし3時間はさすがに長かった。
こんな好条件で非常にもったいない話ですが、途中で眠くなってしまった時間も。
予約可能なら、期間内に他の作品も観てみたいです。
Amazon
甘い生活(1959)
LA DOLCE VITA
LA DOUCEUR DO VIVRE [仏]
【クレジット】
監督: フェデリコ・フェリーニ
製作: ジュゼッペ・アマト
アンジェロ・リッツォーリ
原案: フェデリコ・フェリーニ
脚本: フェデリコ・フェリーニ
エンニオ・フライアーノ
トゥリオ・ピネッリ
ブルネッロ・ロンディ
撮影: オテッロ・マルテッリ
音楽: ニーノ・ロータ
出演: マルチェロ・マストロヤンニ
アニタ・エクバーグ
アヌーク・エーメ
バーバラ・スティール
ナディア・グレイ
ラウラ・ベッティ
イヴォンヌ・フルノー
マガリ・ノエル
アラン・キュニー
ニコ
【解説】
強烈な通俗性の中に、豊潤な映像美学を開花させ、一つの大都市をこれだけ魅力的に捉えた作品は他にない。この映画の主役は間違いなくローマそのものだ。無論、M・マストロヤンニという最適の語り部を用意してはいるが。作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のマルチェロは豪華なナイトクラブで富豪の娘マッダレーナ(A・エーメ)と出会い、安ホテルで一夜を明かす。ハリウッドのグラマー女優(A・エクバーグ)を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。同棲中のエンマは彼の言動を嘆く。二人で訪れた友人スタイナー一家の知的で落ち着いた暮らしぶりを羨むマルチェロだが、彼らも子連れの無理心中で突如死に、残るは絶望の実感のみ。いよいよ狂乱の生活に没入するマルチェロは海に近い別荘で仲間と淫らに遊び耽る。彼らが享楽に疲れ果てた体を海風にさらす朝、マルチェロは波打ち際に打ち上げられた怪魚の、悪臭を放って腐り果てるさまを凝視した。彼方で顔見知りの可憐な少女ヴァレリアが声をかけるが、波音に消されて聞こえない。かくて純粋な青春の時は終わったのか……。素晴らしいラストシーンを持った、フェリーニにしか描けない都市のデカダンスが弾ける。N・ロータの音楽も多様な変奏を聴かせ、映画と完全に溶け合って見事。
(タイトル、【クレジット】〜【解説】迄、allcinemaより)
映画の題名は反語めいていて、総てにおいて決して人生甘くはないのですよね…
(マストロヤンニも女好き男を出そうと無理してる風だし)
登場する女性の方が、言いたいこといったり勝手な行動したりと、自由を謳歌してる。
ラスト近くで海岸にエイが打ちあがる前の乱痴気騒ぎの、何とむなしいこと。
その前まではスター女優の奔放な行動といいパパラッチの言動も、大抵は興味深く好ましいと思えたのだけど。
そして途中と最後に登場する海辺の店で働く女性。今までの騒々しくも刺激的退廃生活の末、友人の死によって悟ったマストロヤンニが辿り着いた、ここが人生の本質なのか。
パーティーフリークの面々の中で、どうも見たことがあるし女優にしては異質で鋭角な黒髪女性、思っていたらAmazonのコメントによるとヴェルベット・アンダーグラウンドのニコでした。活動の幅が広いですね。
昔TVで見たフェリーニの『サテリコン』等でも同様に、豪奢な群像が群れるシーンに伝統的西欧社会とは異質な東洋人のダンサーや黒人や社会の底辺に属する人々の場面を挿入するのは見る度にぎょっとして焦ってしまいますが、何とも彼らしい磊落さを示す演出だなぁ、という気がします。
☆2015年1月11日に惜しくも亡くなられた主演女優アニタ・エクバーグさんに、心から哀悼の意を捧げます。
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ありがとうございます。
今回のような、映画会社以外の主宰企業による上映企画を歓迎します。
料金はロードショーより多少高くても良いですし、会員制度を設けてはいかがでしょうか。
上映時に適宜空きスペースや展示ギャラリーを使って、映画フリークに喜ばれる作品を公開頂けると幸いです。
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