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こだわりの映像作品(DVD、劇場映画、TV等)についての感想や日常雑記です。 テレグラム(時事、日常雑記、たまに映画エンタメ) https://t.me/kuronekotsuushin チャット版 https://t.me/+dYbb-75J8hMxNGU1 ネットショップ https://suzuri.jp/TIMES49662540
先月に続き、銀座のメゾンエルメスにて鑑賞。
こちらも、公開時は美術や映像効果の幻想性、煌びやかさに憧れながらも、その映画の存在の大きさに腰が引けて、なかなか観に行けない作品でした。
満席でなかったのが少し残念でしたが、いつも以上の銀座らしい華やかな客層に、おおいに満足。
席料はフリーながらも、上映に臨む服装は(高額でなくてもお洒落できちんとしたものを、etc.)考慮を必要とされると思いました。

作品情報
【クレジット】
監督: テリー・ギリアム
脚本: テリー・ギリアム
チャールズ・マッケオン
撮影: ニコラ・ペコリーニ

出演: ヒース・レジャー トニー
クリストファー・プラマー パルナサス博士
ジョニー・デップ 鏡の向こうのトニー#1
ジュード・ロウ 鏡の向こうのトニー#2
コリン・ファレル 鏡の向こうのトニー#3
リリー・コール ヴァレンティナ
アンドリュー・ガーフィールド アントン
ヴァーン・トロイヤー パーシー
トム・ウェイツ Mr.ニック

【解説】
 2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。そんな中、何かに怯えているパルナサス博士。彼は、かつて悪魔のMr.ニックと契約を交わし、不死と若さを得る代わりに生まれてくる娘が16歳になったらMr.ニックに差し出すと約束してしまったのだ。そして、その期限である娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていた。

(作品情報、allcinemaより抜粋)

悪魔役のトム・ウェイツがX-ファイルのスモーキング・マンに見えて仕方がなかった(笑)
(スモーキング・マンについての解説はこちらのブログで)
こちらも世の背後に関わる重要な存在ですが、実にいい味出してますね♪

最近その手の映画を見慣れないせいか、過剰な演出とCGがうっとおしい中盤。
もう少し現実の場面(廃墟、有りのままの人物像)が主たる画面にしてもらえれば、というのは過ぎた願いかも。
ファンタジーにおいても、リアルな実写(その代わり、入念に造り込むのは必須)であるのに安堵する事が多くなったのは年齢の所為か。
一見夜目に煌びやかな舞台、実際は廃物素材ながら、いとも騙され易い人間の錯覚を監督は上手に活かしているのだよな~(鏡の世界も)と帰路の間に考えました。

タロットの『吊られた男』のカードがトニーの運命に連れ頻出するも、まさにその絵柄通りの意味を示していてあまり愉快にならず。本当は努力や忍耐というプラスの意思を示しているのだが(無駄な結果は逆位置)、カードの使い方にもそれなりの考慮が必要であったと思う。
吊るされた男
Wiki によると、ユダ、通過儀礼の意味も。

ヒース・レジャーの急逝で、ジョニデやジュード・ロウは良いのだが、ラストのコリン・ファレルに同役が継がれると、キャラが濃いゆえかなり異なる人物になってしまう(それも十分魅力の一つなのだが)。
後継はなるべく同一配役、が望ましかった。

『オースティン・パワーズ』で初見の、小人のヴァーン・トロイヤー氏の本作品における重要性、まさに呼び覚まされた映画でもありました。彼の過酷な人生を想うと、日常における些細な困難も吹っ飛んでしまう。今後も出逢う作品、唯応援あるのみです。

ジュード・ロウ
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はしごに登る、ジュード・ロウ。
何処かのCMにも似たスリリングな情景を、気に入った人は多いのでは。



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ありがとうございます。

テリー・ギリアム監督の華麗で幻惑的な映画を観ると思い出す、ギレルモ・デル・トロ監督ですが、H・P・ラヴクラフト原作『狂気の山脈にて』映画化が製作延期になっているのがひじょうに気懸かりです。
ギレルモ・デル・トロ監督が決して手離さない「あのノート」の驚くべき中身の画像いろいろ 

いっそ、ギリアム監督と共同制作、というのも大、大歓迎です(^^ノ~
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作品情報
【クレジット】
監督: レオス・カラックス
製作: マルティーヌ・マリニャック
モーリス・タンシャン
脚本: レオス・カラックス
撮影: カロリーヌ・シャンプティエ
イヴ・カペ

出演: ドニ・ラヴァン オスカー
エディット・スコブ セリーヌ
エヴァ・メンデス ケイ・M
カイリー・ミノーグ ジーン/エヴァ

allcinemaより一部抜粋


映画館で公開中は、こりゃ理解困難かとなかなか腰が引けて行けなかった。
今回メゾンエルメスの上映で、総てではないものの大方の内容、映画の手触り等がすんなり入って来た。
個人的に、他作品にもよくある例えに嵌る部分が多かったせいか。
今後、改めてDVDを見る予定。

感想:プライベートシアターとはいえ、ぎっしり満員の観客に、満足。
思わず身を乗り出して鑑賞する数人、日頃の疲れて寝入ってしまうのは、それで良し。
一般の映画館とは異なる、特別な空間に静かな時間が流れていました。

allcinemaでのコメも指摘していたように、リムジンが出発するモダンな邸宅、工場を思わせるモーションキャプチャーのスタジオ、私もジャック・タチとの共通性を感じました。
違うのは此処ではナンセンスよりファンタジーの部分が勝っていますが、観た日と同時期に仏でのテロもあり、(まさにカフェでの場面において)容赦ない現実との繋がりを認める映画のようでもありました。

数年前に『TOKYO!』をDVDで見て、それについての映像解説本(映像+ 04)も購入しておいて正解でした。
映像+ 04
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初見なら忌まわしい狂人でしかないメルドが、過去に一度(『TOKYO!』で)出遭ったせいか、奇妙な親しみをこの作品にも強く感じました。 当時書いたブログ記事はこちら


ホーリー・モーターズ 
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カラックスの『ポンヌフの恋人』主演ジュリエット・ビノシュが過去に是枝裕和監督とトークショーに出た時、本ブログでも感想を書いてます。 J・ビノシュ×是枝監督トークショー(劇的3時間SHOW) 
日本人だからか、是枝監督が女優より謙虚になっているのがちょっと気になりました。

今後、カラックス監督による同様の講演にも上手く出逢えて拝聴を願えれば、と淡い期待を抱いています。
今月も、銀座メゾンエルメスでの鑑賞です。

まだ余裕ありそうなので、Web予約の方はお早めに。
当日もキャンセルがあれば、鑑賞可なのでお問い合わせを。
http://www.maisonhermes.jp/ginza/movie/

Movie Walkerより作品情報。

スタッフ
監督 ディーノ・リージ
脚本 ルッジェーロ・マッカリ 、 エットーレ・スコラ 、 ディーノ・リージ
キャスト
Bruno ヴィットリオ・ガスマン
Roberto ジャン=ルイ・トランティニャン
Lili カトリーヌ・スパーク

ストーリー(抜粋)
聖母昇天祭の休日、ローマの友人の誘いで、車をブッ飛ばして来たブルノ(ヴィットリオ・ガスマン)は、ローマ中はバカンスに出かけて商店街は空っぽなのにガッカリ。ロベルト(ジャン・ルイ・トランティニャン)は町角のアパートの一室で学生生活を送っていたが、九月の試験に備えて勉強中、ちょっとしたことで知りあったブルノに強引にドライブに誘われ、サン・ピエトロに向って走り出した。

感想:
傲慢極まりないのに、何故か人好きのする性格のブルーノが操るランチア、この車名にはちょっと嫌な記憶があります(^^;
一時婚活サイトなぞに登録し、そこで知り合ったある人物(自分を思い切り棚上げしますが、感じたのは嫌悪のみ)とのドライヴにランチアのオープンカーだと言うので誘われました。全くこの映画とは関係ありませんが、雨天NGで狭い車内だし断って正解だったかも。

主人公のブルーノ、先頃急逝した母方の叔父にも酷似しておりまして、容姿は勿論映画が当人よりかなり美化されているといって良いでしょう。
映画の後半で訪れる、別れた家庭の元奥方と娘ではないが、叔父の妻は端正、子供は明朗活発でよき家族にも恵まれておりました。
ブルーノと行動を共にするロベルトの性格はさながら叔父の兄弟(いずれも品行方正で穏やか)といったところでしょうか。

孤独で穏和なロベルトが時にみずから望んでとも言える、引き回される不運は私自身の過去にも同様の経験があります。
唐突なラストから思えば、ずっと留まっていれば良かったと思える彼の親戚の邸宅(とその住人)は、絶対に失ってはいけない彼の人生と平凡ながら則していくべき重要な行動規範(ロベルトが学ぶ法学)でしょう。

圧倒的な魅力に溢れるが大方は破壊的な人物から巧く離脱する賢明さ(かなり困難ですが)を持て、がこの映画から学ぶ教訓でしょうか。
ちなみに、生来暴れん坊の叔父が亡くなったことで、うちの親類はようやく落ち着けると安堵したそうです。



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『追い越し野郎』で主人公を演じたヴィットリオ・ガスマンの映画作品について検索したら、聞き覚えのあるタイトルが結構みられます。 http://movie.walkerplus.com/person/8418/
映画紹介や予告のみで本編は未見ながら、『スリーパーズ』『パレルモ』あたり近々DVDレンタルまたは購入してみたいところですね。
久々に、メゾンエルメスでの鑑賞。
今回は、短編映画5作品でした。

作品紹介のURL
http://www.maisonhermes.jp/ginza/movie/

順に、
『大熊座号の乗客』
ポール・グリモー

『大西洋横断』
ジャン=フランソワ・ラギオニ

『渡り鳥の珍道中』
ユーリ・チェレンコフ

『マダガスカルの旅日記』
バスティアン・デュボア

『トランス・ムンディア・エクスプレス』
アンヌ=ソフィー・デルセリ

全作品、フランス制作です。

最後の列車をテーマにした作品、パンフレットに書かれた紹介文の中、ウェス・アンダーソンに影響を与えたとあり納得。
以前、内容が今回の短編に通じる『ダージリン急行』の感想を投稿したので参照頂けたら幸いです。
よく悪夢の中で、マネキンが出てきたりする不気味さを本作の視聴後に比較したりしますが、ただ動作が凝っているだけで、作家にとってはリアルな人間なのかもしれません。

大入りの観客は有名ブティック内の小劇場らしく、30~50代位の女性が多かったので、おそらく『大西洋横断』が大方の印象に残ったのではと想像します。私も最初と最後の作品が次候補としたら、最も感銘を与えた短編になるでしょう。
仮に絵柄がリアル(あるいはアスリート的な物語)ならば、ここまで深く脳裏に残らなかったと思います。
船でなくても誰かと長旅を共にしたい気分になる作品です。

最初の『大熊座号~』のロボット、例えば日本の鉄腕アトムやディズニーより表情や動作の機敏に欠ける所はありますが、非常にフランス的というか、古くても現代に通用する洗練された映画だなぁと魅入りました。主演の犬と少年はお洒落なディズニーそのものですが。

実写で構成された最後の作品を除き、いずれも絵本の挿絵を想わせる浪漫に満ちた映像です。




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上記のポール・グリモーはDVD短編傑作集がAmazonに2種類出ています。
興味を持った方は是非購入鑑賞をお薦めします。
『大熊座号の乗客』が入っているのは、全10編の方(他は5編)ですがちょっと頑張って楽しんでみては。

511BAC51DAL.jpg
Amazon
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Amazon

今回は、ヤフオクで購入。
未使用なので市販と同質かと思うが、かなり映像に不満。
もう少しクリアな画質なら…ひょっとしてそのような編集か?

作品情報は、allcinemaより。
【クレジット】
監督: ジョン=ポール・デヴィッドソン
製作: トルーディ・スタイラー
原作: パトリック・マグラア
脚本: パトリック・マグラア
撮影: アンドリュー・ダン
編集: トレイシー・ワドモア=スミス
音楽: アン・ダッドリー

出演: スティング
トルーディ・スタイラー
テレサ・ラッセル
レナ・ヘディ
スティーヴン・マッキントッシュ
アラン・ベイツ

解説とストーリーは、映画.comから(抜粋)。

解説
没落貴族の家庭にやってきた怪しい執事が引き起こす騒動をブラック・ユーモアあふれるタッチで描いたミステリー。主演は英国を代表するロック・ミュージシャンで、『ブリムストン&トリークル』(V)、「砂の惑星」など俳優としても活躍するスティング。監督は『Boys from Brazil』(92)などドキュメンタリー畑出身のジョン・ポール・デイヴィッドソンで、本作が初の長編劇映画。製作はスティング夫人で、『Boys from Brazil』で監督と組み、「愛と野望のナイル」なども手掛けたトゥールディ・スタイラーで、作品中でもスティングの妻役を演じている。

ストーリー
1949年。英国の片田舎。没落貴族のコール家は、ハーバートなるカエルも棲まうゴシック調の陰気な屋敷。主人のヒューゴ・コール卿(アラン・ベイツ)は古生物学者で恐竜研究に没頭する毎日。妻のハリエット(テレサ・ラッセル)はアメリカ人で、そんな夫に欲求不満が爆発寸前。娘クレオ(レナ・ヘディー)は親が猛反対する詩人シドニーと熱愛中。そんな館に新しい執事フレッジ(スティング)とその妻ドリス(トゥールーディ・スタイラー)が着任。エレガントだがどこか不気味なフレッジ。やがて彼は一家全員を篭絡していく。

詳細な情報(英文)は、imdbを参照。

感想:
スティングの魅力全開!と期待して見たところ、不完全燃焼。
色物になってしまうけど、スティング夫妻のSM場面が多かったり、ヴァンパイア等不死人への変身も入っていればかなり満足したかも。脇役の出演者も演技中途で終わってしまう感じ。

博物趣味で偏屈頑固爺振りが勝っていた館の当主も、友人を娘の婚約者殺しの犯人にされ、廃人となる不運な最期に同情。
(例えば草原での一斉捜索のような)映像美に相当する場面でも、雰囲気を十分作品構成に活かしてない気がしました。

英国ゴシック、ホラー、サスペンスいずれも半端な出来が残念。スティングの妻であり共演のトルーディー・スタイラー氏は以前劇場鑑賞した『月に囚われた男』で製作を担当。
今後の共演作としては、R18~に相当する成人向けサスペンス問題作、あるいは未映画化のカルトSFでも期待したいところです。

これでは不満が募るばかりなので、せっかくのDVDをもう少し回数を重ねて見ようと思います。




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ありがとうございます。

スティングはテリー・ギリアム監督『バロン』にも出演しています。
デヴィッド・リンチ監督の『デューン/砂の惑星』共、カルト映画好きの蒐集棚に加えてもらえれば光栄の限り。
必ずしも両者面白いとは限りませんが…出来ればスティング本人にも荒唐無稽なシナリオを書いて欲しい所です。
プロフィール
HN:
Kuroneko Tsuusin
性別:
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