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渦巻
imdb

『渦巻』というメランコリックな邦題より、何か女主人公の強固な意思を感じる原題ですね^^b

またまた銀座メゾンエルメスにて鑑賞です。

今回は、特に年配のご夫婦、中高年のカップルが多かったように思います。

うずまき Movie Walker
↑詳しいあらすじが書かれていますので、読んでから観たい方はどうぞ。

監督 マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
脚本 マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー

出演 ウェンディ・ヒラー、ロジャー・リヴシー(allcinemaではロジャー・リヴゼイ)

allcinema


感想:
幼少より絹の靴下(ストッキング)を希望する大人びた利発な少女ジョーンが、成人し年の離れた会社社長と婚約。
都会から社長の滞在する離島へ旅をするも、嵐のため渡る直前に逗留。
周囲の忠告に抗い大渦巻を乗り越え、真実の愛を掴むお話です^^*

二十代で英国(スコットランドが主体)への旅が今迄唯一の海外旅行でしたので、本映画でも人のままならぬ荒々しく雄大な自然を思う存分堪能しました。

中ほど(おそらく作品の白眉となる)伝統的な民族音楽を皆で唱和する場面が登場しますが、まさに旅先のエディンバラでも小劇場のようなレストランでバグパイプ演奏を楽しんだだけあって、もっと気持ちの余裕を持って、ゆっくり鑑賞したい気持ちで一杯でした。
海外の方も来訪されていたようなので、出来れば映画の背景となるヘブリデス諸島、現地の伝統文化や習慣についての詳しい解説(文字のみのプリントでも良いのですが)が欲しいところでした。

小船の操縦を一歩間違えば大渦に呑まれてしまい、自分共々海の藻屑となる危険を、ジョーンは充分認識していたとは思えません。キローラン島に居る婚約者と無線で対話する際の大声(怒っている訳ではなく、通常運転でしょうw)に退いてしまう様子。
対して男性的で楚々とした装いながら、気丈で思慮深く逗留の宿泊場所と、終盤で休養のベッドを提供する女性のカトリーナが圧倒的な存在感で心に残りました。

(allcinemaで)かのジョージ・オーウェルも結核療養に荒涼とした島を選んだとのコメントがあります。
手元の文庫本「動物農場」の巻末解説によると、ジュラ島ですね。 
wiki

主人公のような大決心ではないかもしれません、私も再び旅先に荒々しい自然に満ちた場所選ぶのは、確実な様です。
(実現困難な場合の妄想としても、映画や地図や書籍等で十二分に楽しみたいですね。)

追記
米トランプ大統領の母上の故郷、ルイス島なのだそうです。
BBC visits Donald Trump's Mother's home on Isle Of Lewis, Scotland
スコットランドの荒海&離島好きという事も相まって、その内容におおいに感銘を受けました!b( ^ω^ )



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ありがとうございます。


本作品『渦巻』の舞台となった、コロンゼー島のウィキです。
wiki
一番上を除き、外部リンクが切れてしまっているのが誠に残念ですが、現地に旅行を希望する方は、是非閲覧してみてください^^

追記 というわけでもないですが、映画をご覧になる方にポーの「大渦に呑まれて」という短編も是非読んで頂きたいです^^g
こちらのブログでも収録している書籍を紹介してますが(この段階で大渦は未読でした><)、まるで作者が体験したかのごとく内部の描写が真に迫っています(それに、表現が美的、哲学的でもありますね)。ほかの全集系ポー短編集にも載っていますので、ネットや書店で探してみてください。
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先月に引き続き、銀座のプライベートシネマ、メゾンエルメスのル・ストゥディオにて鑑賞です(^∇^)ノ
http://www.maisonhermes.jp/ginza/movie/

『ココ、言葉を話すゴリラ』
1978年 フランス
監督・脚本 バーベット・シュローダー
ココ言葉を話すゴリラ
imdb


今回映画のテーマそのものについては関係が薄いですが、監督のウィキを参照。
wiki
テヘラン生まれのフランス国籍、若き日にヌーベルヴァーグの監督達との映画製作で名を馳せた人物ですね^^b

こういったゴリラ等描く動物画家が縁戚でもあって、今回の映画でどう主人公(?)とそれに関わる人物が表現されるかを楽しみに拝見しました。
予想外に記憶と学習能力が日毎に卓越して行くゴリラが可愛くて人間臭かったので嬉しかったのと、このまま能力が進行していく不安を同時に体験しました。
映画ではその終結について(観た限り)殆ど描かれてませんが、どうだったのでしょうか。

動物学者、心理研究家の限界に挑戦する意欲は貴重ですが、基本はやはり、動物は動物園での自然な飼育であろうと思います。

あまり早期に結果を出す教育を迫る事無く、(中途にココを連れたドライヴやピクニックらしき映像もあるので)おおらかに養育して行けたら、と感じます。
それは人間にたいしても同等ですね。


ココの返却を迫る(半ば主張がコミカルでもある)動物園長との諍いもまた、時代を問わず特筆すべき記録映画でした。


【訃報】人を愛し、猫を愛した手話でコミュニケーションのとれるゴリラのココが亡くなる
emoji 2018年6月20日、享年46歳。
心から御冥福を祈ります。今度は人間で逢いましょう。




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ありがとうございます。


早めに入場したので少ないと思っていたら、開映時は大入りでした。
内容は非常に興味深く、数日間は人間や動物の境目について考えさせられるドキュメンタリーでした。
専門家でなくてもいいので、何か後日に別会場でも関連するレクチャーがあれば良かったなぁと思います(贅沢ですが)。
今月も、メゾン・エルメスにて映画鑑賞。

Amazon
↑レビュー画面が出ますが、DVD見る前なら是非参考に。

余力があれば、原作も。
動物農場 (角川文庫) Amazon

英文が読める方は Animal Farm (英語) ペーパーバック
Animal Farm
映画DVDもこのジャケ画像がベストですね(*^_^*) (上映時の炎を背景にしたチラシはちょっとハードなので…)

allcinema

作品情報

監督: ジョン・ハラス
ジョイ・バチェラー
製作: ジョン・ハラス
ジョイ・バチェラー
原作: ジョージ・オーウェル
脚本: ローサー・ウルフ
ボーデン・メイス
フィリップ・スタップ
ジョン・ハラス
ジョイ・バチェラー
音楽: マティヤス・セイバー

ソ連建国当時の政治や社会情勢をモデルに、権力独裁化を批判した作品。

子供に見せたほうがよいか、と言われれば否、のほうが良いかも。知力・精神力ある小学校高学年からならokですかね。
(上映当日、ちょっと睡眠不足と体調不良の影響か、鑑賞後、精神不安と鬱気味になってしまった(ノ_<) 夜には回復しましたが。)

(allcinemaコメより)映画に登場する(支配側の)スノーボールという豚がトロツキーのモデルと言われますが、実際の人物より洗練度があり、見目よく描かれていますね。やはり悪役豚のナポレオンとの差異が有りすぎる。
搾取側の牛、鶏、馬などの動物が、哀れというより純粋に穏やかで大変可愛く描かれ、支配構造がどうあろうと、この世においてなにより重んじられるべきとも思えました。
豚が使う猛犬はさながらケルベロス(地獄の番犬)ですね^^b

動物を以って人間世界の支配構造をアニメーションにして示した製作陣の情熱とエネルギーは年代や世代を超えて脱帽もの、もし監督以下スタッフのインタビューがあれば是非拝見したい程です。




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ありがとうございます。

上記の映画を鑑賞したならば、ジョージ・オーウェル原作の『1984』も、共に見るべき映画でしょう(私は未見ですが^^; )
1984(1984)
NINETEEN EIGHTY-FOUR

ユーリズミックスの「Sex Crime」は禁止せず劇中使われて然るべき、と思いますが、邦楽なら平沢進「Big Brother」もこの手の作品に絶妙に合う音楽だと感じます。 youtube


img05.gif
尖閣諸島|外務省
尖閣は日本の領土です。
たまには商業映画を観ないと、と思っているうちにまたメゾン・エルメスの予約日が迫り、
当日は猛烈な酷暑なのに外出して銀座へ行きました^^
(後で聞くと関東西部の家のほうが気温上昇、家で汗だくな家族には悪いが東京に居て正解でした。)

銀座メゾンエルメス Le Studio


最初の『デビルズタワーへのバラード』は女神とも崇めたい超絶クライマーの登攀記録映画。
命綱や装備を用いても一見不可能な難所を、自分の身体ひとつで何とも軽やかに登る。
デビルズタワーは映画『未知との遭遇』で登場した伝説の山ですが、身体能力・精神力共に卓越した彼女こそ、宇宙から飛来した人物に思えました。

対して二番目に上映された『跳躍の孤独と恍惚』は、巨匠ヘルツォークが撮る苦悩するスキージャンパーのシュタイナー。
導入部の静謐さを感じる木彫りの風景が信じられない程、悲惨なジャンプの失敗を何度も観せられる展開で、時に顔を背けたくなる程(不思議な共鳴か、こちらの身体も痛みを覚え、動悸が早くなり悲鳴を上げていた)辛い内容でしたが、映像はベータカムに粗めのスローモーションとヘルツォーク監督らしく凝っている名作でありました。

ラストのエンドロールで、ポポル・ヴーの名を発見。
それらしき重厚なプログレ風のBGMなのでもしやと思ったら、これは大いなる収穫でした^^g


ヴェルナー・ヘルツォーク allcinema

Young Person guide to Bell Antique VOL.1 POPOL VHU / ポポル・ヴー
ヘルツォーク監督作品音楽担当多数。是非機会があれば、教会や伽藍のような場所で作品を聴いてみたいです。




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ありがとうございます。


フィッツカラルド
Amazon
巨匠には失礼ながら、昔上映した映画館のスケジュールでタイトルしか存じてなかったが、これは見るべき超大作。
巨大蒸気船が山を登る途方も無い内容を、実際に建造してしまう天晴れな監督。
かつて銀座GUCCIのシアターで鑑賞した『山猫』のクラウディア・カルディナーレが、クラウス・キンスキーと共演なのも胸が熱くなる配役です。 当時の鑑賞日記↓
-CINEMA VISIONARIES-『山猫』、『ミッドナイト・イン・パリ』

大阪(あるいは新宿)からのアクセス、有難うございます(^0^)ノ
今回も、メゾンエルメス(ル・ステュディオ)での鑑賞です。
http://www.maisonhermes.jp/ginza/

『アルプス』
2011年ドイツ制作
アルミン・リンケ監督

来月ともに、自然をテーマにした作品が選ばれています。
が、予想とはうらはらに内容は厳しかった。

何かの製造工程、列車の進行等、平和裏に同じサイクルが続く画面では、
別に疲れてないのにうっかり舟を漕いでしまいました><;
(周囲では同様の方もいらしたようですが…)
とはいえ、映像の構成は牧歌的とは言えなかったです。

しかし、途中違反者(?)の拘束、山岳列車敷設への反対運動等、眠気も吹っ飛ぶスリリングな展開もあり、
緩急を備えた、誠にドキュメンタリーに相応しい作品でした。

様々な国で撮影されたのですが、圧巻はドバイの人工スキー場。
ラストのエンドロールの助けがなければ、これも何だかよく理解できなかったかもしれません。
~の一部構造物、それも人工物で山岳をイメージさせる流れも、観て全然快くなくても妙に印象に残りました。


アルミン・リンケ監督の写真集が、アート系通販店にありました。
【プリント付】アルミン・リンケ写真集 : ARMIN LINKE : INSIDE/OUTSIDE
かなり高額ですが、手元でじっくり鑑賞してみたい本です。
これを繋いで映像化することで、今回観た『アルプス』に近い構成になりそうなのは納得できますね。
最近ドキュメント写真の展覧会もご無沙汰ですが、その類に見慣れるとごく自然な作品になるのかもしれません。




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ありがとうございます。

頂いたパンフレットによると、
『アルプス』は学術研究であり、芸術作品であり、観客にとってひとつの経験となる。
とあります。
もし教師が授業で採用するなら、おそらく高校3年位からだと思いますが、
冗長な説明や文字に寄らず事物や現象を理解させる学習の一環としても、十分使えそうな感じがしました。


☆奈良よりアクセス、有難うございます(^-^)/
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Kuroneko Tsuusin
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