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トールマン(2012)
THE TALL MAN
THE SECRET [仏]
メディア 映画
上映時間 106分
製作国 アメリカ/カナダ/フランス
公開情報 劇場公開(キングレコード)
初公開年月 2012/11/03
ジャンル サスペンス

【クレジット】
監督: パスカル・ロジェ
製作: ジーン=チャールズ・レヴィ
ケヴィン・デウォルト
クレマン・ミゼレ
スコット・ケネディ
脚本: パスカル・ロジェ
撮影: カマル・ダーカウイ
プロダクションデ
ザイン: ジャン・キャリエール
衣装デザイン: アンガス・ストラティー
編集: セバスティアン・プランジェール
音楽: トッド・ブライアントン

出演: ジェシカ・ビール ジュリア
ジョデル・フェルランド ジェニー
スティーヴン・マクハティ ドッド
ウィリアム・B・デイヴィス
ジェイコブ・デイヴィーズ
サマンサ・フェリス
コリーン・ウィーラー
ガーウィン・サンフォード
ジャネット・ライト
イヴ・ハーロウ
ジョン・マン
ティーチ・グラント
フェルネ・ダウニー

【解説】
 「マーターズ」でホラー・ファンの注目を集めたフランスの新鋭パスカル・ロジェ監督が、「テキサス・チェーンソー」「トータル・リコール」のジェシカ・ビールを主演に迎えて贈るサスペンス・ミステリー。謎の幼児失踪事件が続発する寂れた寒村を舞台に、愛する我が子を取り戻すため奔走するヒロインが辿り着く驚愕の真相をスリリングに描く。共演に「ローズ・イン・タイドランド」のジョデル・フェルランド、「ウォッチメン」のスティーヴン・マクハティ。
 ワシントン州の炭鉱町コールド・ロック。かつては賑わいを見せたこの町も、鉱山の閉鎖によって今やすっかり寂れてしまっていた。そこへきて今度は、幼い子どもばかりが忽然と姿を消す不可解な事件が立て続けに発生する。目撃者の証言などから、フードを被った背の高い男“トールマン”の仕業との噂が広まる。そんな中、町の小さな診療所で働く看護師ジュリアの最愛の息子が何者かに連れ去られてしまう。必死に行方を追い、町外れのダイナーに辿り着いたジュリア。しかしそこで彼女が目にしたものは、あまりにも不可解な住民の態度だった。

(以上、allcinemaより)

只今渋谷シアターNで、絶賛上映中。


今回、絶対の客人さんのYahoo!映画レビューを、参考にさせていただきました。


ホラー作品だと、ことさら映像美を強調しては違和感のある感想になるかもしれません。
しかし、カメラワークといい、渇いた心に染み入る要素が映像から溢れて来て、次々と緊迫する展開に恐れおののきながらも、深い美術に感動する体験を提供してくれた映画でした。
炭鉱の町の背景そのものは、作家D・クーンツの「ストレンジ・ハイウェイズ」を思い起こさせ、そこに誘拐・殺人が加わると凡庸で平板な内容になるところ、これが初見のロジェ監督、他の追随を許さぬ見事な逸品に仕上げています。

タイトルの『トールマン』に言及している意見にたいしては、この言葉自体、神話あるいは怖い童話から抜け出た怪物の印象が強く、後世へ受け継ぐ価値が高いと思います。幾ら神秘的な語句や諺等、考え抜かれた題名でも、名前負けする作品より良いのではないでしょうか。

瀕死のジュリアが辿り着いたダイナーの女主人や保安官、町の住民の素性、生前の夫の役割、一回観ただけでは謎が解き明かされない部分があまりに多く、再度劇場かDVDで確認してみたいですね。

この映画を観る前、母の知人の家族(子沢山)について、家で母とちょっとした口論があって、鑑賞後、非常にそれが重く心にのしかかって来た感があります。
その家庭には事情があって片親のちがう子供が何人かいるのですが、児童養護施設や里親へ預ける方向では教育の機会は増えるにしても、養育の基本は実の親でしょう。
偶然、私が生まれる時取り上げてもらった医師が養子縁組制度の先駆者たる人なのですが、女性医師ジュリアの役割もサスペンスホラーから社会問題を主題とした映画として捉えるとどうなのか、興味は尽きない想いです。

IMDb

パスカル・ロジェ監督インタビュー ニコ動

Nifty 『トールマン』パスカル・ロジェ監督、「ハリウッドの洗脳から抜けなきゃダメ」と日本に警告




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今年12月2日で本作品を含めクロージング上映中の渋谷シアターNが閉館になります。ここでしか上映されないマニアックな映画の行く場がなくなりそうで、常に不安にかられます。渋谷まで行ける方、いずれも楽しめる上映作品なので、是非12/2(日)閉館までの鑑賞をお薦めします。
アクセスマップ 
駅から遠いビルでもよいので、いつか同館が再開される夢を…

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来春公開の映画『クラウド・アトラス』の共同監督を務めているトム・ティクヴァ氏のデビュー作に興味を抱き、中古DVDをAmazonマーケットプレースで初購入。
誠に満足できる出品者様で感謝の限り。

マリアの受難(1993)
DIE TODLICHE MARIA
DEADLY MARIA
メディア 映画
上映時間 106分
製作国 ドイツ
公開情報 劇場公開(日本スカイウェイ)
初公開年月 2007/03/24
ジャンル ドラマ/サスペンス


【クレジット】
監督: トム・ティクヴァ
製作: シュテファン・アルント
トム・ティクヴァ
原案: トム・ティクヴァ
脚本: トム・ティクヴァ
クリスティアーヌ・ヴォス
撮影: フランク・グリーベ
音楽: クラウス・ガーターニヒ
トム・ティクヴァ

出演: ニナ・ペトリ
カーチャ・シュトゥット
ヨーゼフ・ビアビヒラー
ペーター・フランケ
ヨアヒム・クロール

【解説】
 「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」のトム・ティクヴァ監督のデビュー作。2007年3月、最新作「パフューム ある人殺しの物語」の公開に合わせ、本作の日本初公開が実現。暴力的な夫と寝たきりの実父に束縛される主婦マリアの抑圧された狂気の内面世界が、シュールかつ緊張感みなぎる映像で展開していくサイコロジカル・スリラー。

(以上、allcinemaより)

Yahoo!映画のレビュアーでmovie oyaji様の感想が、最も同意できる内容でしたので、参考にさせていただきました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id327172/

確かにサイコなスリラー作品だけど、グロでぞっとする内容でなくて良かったです。
(夢での出産の場面も、何処かダリの絵−Geopoliticus Child Watching the Birth of the New Man 新人類の誕生を見つめる地政学の子供−に似ている感じ。)
人生苦難の経験値が高い(と勝手に思っている)私としては、孤独あるあるな情景ばかりで、思わず涙しました。
しかし、まだ底なしの苦しみにまでには、至っていないのではないか。
それは、チェストの隙間に手紙を送り続けた木彫りの人形と、隣棟の著作リスト収集家である彼氏のお蔭もあるのでしょう。これからも辛い思いは続きそうだけど、父と夫に苦しんだ以前よりはましになるのかな。今後の彼女の人生があるとしたら、過去に押し込んでいた苦難の受容と変容を経て佳き物になることを願います。

日本では2007年に一緒に公開された映画『パフューム ある人殺しの物語』は予告編とGyaoの映像紹介だけで本編は未見だけど、たしかに似ていますね。
トム・ティクヴァ監督の原点や人間の(耐えうる)苦難がテーマの作品に関心を持っている方にご覧頂きたい映画です。





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ありがとうございます。
次回作の公開を機に、トム・ティクヴァ監督の過去作品特集が上映されると嬉しいのですが、果たしてあるでしょうか。是非、単館のスケジュールに期待したいところです。
このような古臭い陰鬱な映画を大事にしてくれるミニシアターが段々減ってしまうのは、本当に寂しい限りです。







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マリアの受難(1993)
DIE TODLICHE MARIA
DEADLY MARIA
メディア 映画
上映時間 106分
製作国 ドイツ
公開情報 劇場公開(日本スカイウェイ)
初公開年月 2007/03/24
ジャンル ドラマ/サスペンス


【クレジット】
監督: トム・ティクヴァ
製作: シュテファン・アルント
トム・ティクヴァ
原案: トム・ティクヴァ
脚本: トム・ティクヴァ
クリスティアーヌ・ヴォス
撮影: フランク・グリーベ
音楽: クラウス・ガーターニヒ
トム・ティクヴァ

出演: ニナ・ペトリ
カーチャ・シュトゥット
ヨーゼフ・ビアビヒラー
ペーター・フランケ
ヨアヒム・クロール

【解説】
 「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴン」のトム・ティクヴァ監督のデビュー作。2007年3月、最新作「パフューム ある人殺しの物語」の公開に合わせ、本作の日本初公開が実現。暴力的な夫と寝たきりの実父に束縛される主婦マリアの抑圧された狂気の内面世界が、シュールかつ緊張感みなぎる映像で展開していくサイコロジカル・スリラー。

(以上、allcinemaより)

Yahoo!映画のレビュアーでmovie oyaji様の感想が、最も同意できる内容でしたので、参考にさせていただきました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id327172/

確かにサイコなスリラー作品だけど、グロでぞっとする内容でなくて良かったです。
(夢での出産の場面も、何処かダリの絵−Geopoliticus Child Watching the Birth of the New Man 新人類の誕生を見つめる地政学の子供−に似ている感じ。)
人生苦難の経験値が高い(と勝手に思っている)私としては、孤独あるあるな情景ばかりで、思わず涙しました。
しかし、まだ底なしの苦しみにまでには、至っていないのではないか。
それは、チェストの隙間に手紙を送り続けた木彫りの人形と、隣棟の著作リスト収集家である彼氏のお蔭もあるのでしょう。これからも辛い思いは続きそうだけど、父と夫に苦しんだ以前よりはましになるのかな。今後の彼女の人生があるとしたら、過去に押し込んでいた苦難の受容と変容を経て佳き物になることを願います。

日本では2007年に一緒に公開された映画『パフューム ある人殺しの物語』は予告編とGyaoの映像紹介だけで本編は未見だけど、たしかに似ていますね。
トム・ティクヴァ監督の原点や人間の(耐えうる)苦難がテーマの作品に関心を持っている方にご覧頂きたい映画です。





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このような古臭い陰鬱な映画を大事にしてくれるミニシアターが段々減ってしまうのは、本当に寂しい限りです。





7/25に2回目のGUCCIシネマ・ヴィジョナリーズで『山猫』を、その後時間があったので有楽町で『ミッドナイト・イン・パリ』のロードショー上映を鑑賞しました。


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【クレジット】
監督: ルキノ・ヴィスコンティ
製作: ゴッフリード・ロンバルド
原作: ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペド
ゥーサ
脚本: スーゾ・チェッキ・ダミーコ
パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
エンリコ・メディオーリ
マッシモ・フランチオーザ
ルキノ・ヴィスコンティ
撮影: ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽: ニーノ・ロータ

出演: バート・ランカスター サリーナ公爵
アラン・ドロン タンクレディ
クラウディア・カルディナーレ アンジェリカ
リナ・モレリ
パオロ・ストッパ
ジュリアーノ・ジェンマ
オッタヴィア・ピッコロ
ピエール・クレマンティ
ロモロ・ヴァリ
セルジュ・レジアニ
イヴォ・ガラーニ
アイダ・ガリ
マリオ・ジロッティ

【解説】
 巨匠L・ヴィスコンティ監督が実在の貴族ランペドゥーサの小説を基に、B・ランカスター、A・ドロンら豪華競演陣を配して貴族の斜陽を重厚に描いた壮大なドラマ。日本公開においてはまず64年に大幅に短縮された英語国際版が上映され、次いで81年にイタリア語のオリジナル版、そして2004年に完全復元版が公開された。
 1860年春、統一戦争下のイタリア。腐敗した貴族支配からの解放を目指す統一運動の波は、ここシチリア島にも押し寄せる。そのシチリアを300年の長きに渡って統治してきたのは“山猫”の紋章を持つ名門貴族サリーナ公爵家だった。自らの終焉を感じながらも、これまで通り優雅に振る舞う公爵。一方、彼が目をかけていた甥のタンクレディは革命軍に参加し、機敏に立ち回る。ある日、片目を負傷し休暇の出たタンクレディは、避暑に向かうサリーナ公爵一家と合流、やがてそこで新興ブルジョワジーの娘アンジェリカと出会い恋に落ちるのだった。

(以上、allcinemaより)

オフィシャルサイト http://www.crest-inter.co.jp/yamaneko/index2.html
既に閉館した新宿テアトルタイムズスクエアでの鑑賞体験もしてみたかったです。

シネマ・ヴィジョナリーズに関しては、是非専用サイトをご覧になってください。予約もこちらで出来ます。
http://gucci-cinemaroom.com/


冒頭の家族での祈祷のシーンと、それに続く邸宅の庭で兵士が殺害されている場面、この大作らしい緊張感が持続するのは大変だなぁと思っていましたが、実際には別荘への旅の情景等、自然や人間性を素直に表現し力を抜いて観られる箇所もあったので、映画初心者も安定した鑑賞態度で観られました。

なんといってもこの映画の白眉はやはり、舞踏会のシーンですね。
後半、速い舞踊曲のマズルカを踊ろうとアンジェリカが公爵を誘うのを断りますが、宴の終了後、彼が唯独りで屋敷へ戻るラストとも相まって何か一族の終焉と次代の生を彼女達に託す意味にも感じとれて涙しました。

TVでも他作品でヴィスコンティを見た経験があります。
ブラウン管だったせいもありますが、本作品ほどには深く感嘆しなかったように思いました。

この映画が持つ芸術性の高さ、いずれを取っても巨匠描く絵画のようであり徒に無残に描かない戦争の有様や、生まれながらにして持つ人間の気品や態度を教えるという意味で、中学〜高校の学校教材としても有効ではないでしょうか。




ヒューマントラストシネマ有楽町にて、鑑賞。
偶然、1000円のサービスデイであったのでラッキーでした。
久々に観客の笑いあり、客席は大入りの満足感で劇場を後にしました。

【クレジット】
監督: ウディ・アレン
製作: レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
ジャウマ・ロウレス
共同製作: ヘレン・ロビン
ラファエル・ベノリエル
製作総指揮: ハビエル・メンデス
脚本: ウディ・アレン
撮影: ダリウス・コンジ
プロダクションデ
ザイン: アン・シーベル
衣装デザイン: ソニア・グランデ
編集: アリサ・レプセルター
キャスティング: ジュリエット・テイラー
パトリシア・ディチェルト
ステファン・フォンキノス

出演: キャシー・ベイツ ガートルード・スタイン
エイドリアン・ブロディ サルバドール・ダリ
カーラ・ブルーニ 美術館ガイド
マリオン・コティヤール アドリアナ
レイチェル・マクアダムス イネズ
マイケル・シーン ポール
オーウェン・ウィルソン ギル
ニナ・アリアンダ キャロル
カート・フラー ジョン
トム・ヒドルストン F・スコット・フィッツジェラルド
ミミ・ケネディ ヘレン
アリソン・ピル ゼルダ・フィッツジェラルド
レア・セドゥー ガブリエル
コリー・ストール アーネスト・ヘミングウェイ

【解説】
 本国アメリカではウディ・アレン監督作としては最大ヒットとなったチャーミングなファンタジー・コメディ。作家志望のアメリカ人男性が、ひょんなことからヘミングウェイやフィッツジェラルド、ピカソといった伝説の作家や芸術家たちが集う憧れの1920年代パリに迷い込み、幻想的で魅惑的な時間を過ごすさまを、ノスタルジックかつロマンティックに綴る。主演は「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」のオーウェン・ウィルソン。共演にレイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、キャシー・ベイツ。また、フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの出演も話題に。アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、みごとオリジナル脚本賞を受賞。
 ハリウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家のギル。しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。そんな彼は、婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる。ところが、スノッブで何かと鼻につくイネズの男友達ポールの出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うことに。するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込むギル。そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ。彼はそこでフィッツジェラルド夫妻やジャン・コクトー、ヘミングウェイといった今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知るのだった。やがてはピカソの愛人アドリアナと出逢い、惹かれ合っていくギルだが…。

(以上、allcinemaより)


暑さと疲労の影響か、途中でうっかり居眠りするとはまさかの坂でした(^_^;A
登場人物のあまり多さ、どれも自分にとって興味の対象になる人物だけどついて行けず終い。

ラスト近辺のホテルの場面で婚約者と両親が並ぶバスローブ姿と、ジルを調査していた探偵が時間を遡った先の宮殿で脱兎のごとく逃げ出す場面に抱腹絶倒。ここで初めてアレン監督の安定の持ち味を見出したのでした。
歴史上の人物には、あまりお笑いの要素を付与できなかったのかも。

出来れば、ヘミングウェイのアフリカ旅行のシナリオを付け加えて頂きたかったです。
これがあれば、この映画への評価を考え直すこと必至?
これも好きな実験的映画作家であるルイス・ブニュエルの名を上映中に聞き逃して、後で感想レビューの中にようやく主人公がアイデアを与えた人物だと悟りました。
全キャスト(英名)はこちら

映画に関しては割合と細部へ注意が及ぶ性格なのですが、深夜にオールドスタイルの車が来訪する直前の道端のきらめきは、流石、一流の技だと感じました。
ストーリーの落ちとしては凡庸ながら、中古盤屋の娘とのラストシーンも満足の粋でした。





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ありがとうございます。
間に休憩を取ったものの、盛夏の一日2本映画鑑賞は、この年齢ではさすがにきつかったです。
といっても、まだまだ8月にも予定だけはありますが。
今回はヴィスコンティの重厚な映画一本でも良かったのですが、せっかく時間を取ったからついでにもう一本観よう、ではこちらも巨匠であるウッディ・アレン監督に申し訳ないような気持ちになりました…。


2013/4/20~5/1「黒い砂漠」フランチェスコ・ロージ監督
GUCCI CINEMA VISIONARIES
2日前迄のキャンセルなので、ご注意を。


グッチ銀座店で12月まで開催されている、映画フィルム修復公開作品『甘い生活』を6/27に鑑賞して来ました。
以前フェイスブックから予約しましたが、現在は専用サイトが開設されています。
http://gucci-cinemaroom.com/
グッチは、映画の修復・保存活動を救う活動を行っているザ・フィルム・ファンデーション(The Film Foundation)を2006年よりサポートしています。

修復されたフィルムと音声の品質は最高だし、ここは夢じゃないかと思う理想の視聴環境でした。
(完全予約、名画にふさわしい静かな環境、心地良いソファ)
しかし3時間はさすがに長かった。
こんな好条件で非常にもったいない話ですが、途中で眠くなってしまった時間も。
予約可能なら、期間内に他の作品も観てみたいです。




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甘い生活(1959)
LA DOLCE VITA
LA DOUCEUR DO VIVRE [仏]

【クレジット】
監督: フェデリコ・フェリーニ
製作: ジュゼッペ・アマト
アンジェロ・リッツォーリ
原案: フェデリコ・フェリーニ
脚本: フェデリコ・フェリーニ
エンニオ・フライアーノ
トゥリオ・ピネッリ
ブルネッロ・ロンディ
撮影: オテッロ・マルテッリ
音楽: ニーノ・ロータ

出演: マルチェロ・マストロヤンニ
アニタ・エクバーグ
アヌーク・エーメ
バーバラ・スティール
ナディア・グレイ
ラウラ・ベッティ
イヴォンヌ・フルノー
マガリ・ノエル
アラン・キュニー
ニコ

【解説】
 強烈な通俗性の中に、豊潤な映像美学を開花させ、一つの大都市をこれだけ魅力的に捉えた作品は他にない。この映画の主役は間違いなくローマそのものだ。無論、M・マストロヤンニという最適の語り部を用意してはいるが。作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のマルチェロは豪華なナイトクラブで富豪の娘マッダレーナ(A・エーメ)と出会い、安ホテルで一夜を明かす。ハリウッドのグラマー女優(A・エクバーグ)を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。同棲中のエンマは彼の言動を嘆く。二人で訪れた友人スタイナー一家の知的で落ち着いた暮らしぶりを羨むマルチェロだが、彼らも子連れの無理心中で突如死に、残るは絶望の実感のみ。いよいよ狂乱の生活に没入するマルチェロは海に近い別荘で仲間と淫らに遊び耽る。彼らが享楽に疲れ果てた体を海風にさらす朝、マルチェロは波打ち際に打ち上げられた怪魚の、悪臭を放って腐り果てるさまを凝視した。彼方で顔見知りの可憐な少女ヴァレリアが声をかけるが、波音に消されて聞こえない。かくて純粋な青春の時は終わったのか……。素晴らしいラストシーンを持った、フェリーニにしか描けない都市のデカダンスが弾ける。N・ロータの音楽も多様な変奏を聴かせ、映画と完全に溶け合って見事。

(タイトル、【クレジット】〜【解説】迄、allcinemaより)


映画の題名は反語めいていて、総てにおいて決して人生甘くはないのですよね…
(マストロヤンニも女好き男を出そうと無理してる風だし)
登場する女性の方が、言いたいこといったり勝手な行動したりと、自由を謳歌してる。
ラスト近くで海岸にエイが打ちあがる前の乱痴気騒ぎの、何とむなしいこと。
その前まではスター女優の奔放な行動といいパパラッチの言動も、大抵は興味深く好ましいと思えたのだけど。

そして途中と最後に登場する海辺の店で働く女性。今までの騒々しくも刺激的退廃生活の末、友人の死によって悟ったマストロヤンニが辿り着いた、ここが人生の本質なのか。

パーティーフリークの面々の中で、どうも見たことがあるし女優にしては異質で鋭角な黒髪女性、思っていたらAmazonのコメントによるとヴェルベット・アンダーグラウンドのニコでした。活動の幅が広いですね。

昔TVで見たフェリーニの『サテリコン』等でも同様に、豪奢な群像が群れるシーンに伝統的西欧社会とは異質な東洋人のダンサーや黒人や社会の底辺に属する人々の場面を挿入するのは見る度にぎょっとして焦ってしまいますが、何とも彼らしい磊落さを示す演出だなぁ、という気がします。


☆2015年1月11日に惜しくも亡くなられた主演女優アニタ・エクバーグさんに、心から哀悼の意を捧げます。


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ありがとうございます。
今回のような、映画会社以外の主宰企業による上映企画を歓迎します。
料金はロードショーより多少高くても良いですし、会員制度を設けてはいかがでしょうか。
上映時に適宜空きスペースや展示ギャラリーを使って、映画フリークに喜ばれる作品を公開頂けると幸いです。

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